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おしぼりリンケージについて
日本では「おしぼり」を使ったことがない人は、ほとんどいないでしょう。飲食店で来客が手を拭くために供される、適度に湿らせた小さなタオル。その始まりは、一説には平安時代とも、江戸時代とも言われます。おしぼりは控えめな存在ながら、客人の緊張をほぐし、疲れを癒し、元気にする力を宿しています。伝統的な手指衛生ツールであると同時に、夏には涼しさを、冬には温もりを届ける、日本のおもてなしの精神が詰まった存在ともいえます。しかしその存在は、海外ではまだあまり知られていません。
「おしぼりリンケージ」はこの「おしぼり」を小さなキャンバスに見立て、首都・東京で国境を超えた多様な表現を身近に体験する試みです。アーティストが描いた原画をもとに刺繍を施したおしぼり作品群は、レストラン等で無地のおしぼりに混ざって提供されます。来店者たちはこれらの小さなアートとの偶然の出会いを楽しむでしょう。おしぼりは環境に優しいリユースアイテムでもあるため、作品群は期間中に人々との出会いを繰り返し、最終的に特設会場で一堂に展示されます。
「リンケージ」とは東京ビエンナーレ2023のテーマであり、かつそこで展開されるプロジェクトの総称でもあります。「おしぼりリンケージ」では、世界各地のアーティストの表現を東京とつなぎ、また古来、日本で育まれてきた食文化と芸術のつながりの新たな形を探ります。さらにおしぼりをアート作品化することで注目を促し、日本の文化であるおしぼりの「おもてなし」の精神を世界に発信し、国際的な公用語「OSHIBORI」として定着させることも目指すプロジェクトです。
ステートメント
日本に古くから根付いているおしぼり文化には、客人の身体を清め、疲れを癒してほしいと願う、おもてなしの心が息づいています。私たちは香りや温度、抗ウイルス機能といった、TPOに合わせた付加価値をつけることで、おしぼりの価値を進化させてきました。そして今回、おしぼりに“アート”という全く新しい価値が加わります。どんな化学変化が起こるのか、今から興奮しています。
おしぼりリンケージは私たちの長年の夢である、日本のおしぼりが世界への扉を開く第一歩となることを確信しています。
「OSHIBORIを世界の公用語にするプロジェクト」実行委員会
(委員長:藤波克之[FSX株式会社 代表取締役社長])
会期
アートおしぼりの体験:9月1日(金)〜11月5日(日)
アートおしぼりの展示:
会場1/無印良品 銀座 9月29日(金)〜11月5日(日)
会場2/エトワール海渡 リビング館 9月23日(土)〜11月5日(日)
クラウドファンディング
OSHIBORIを世界の公用語にするプロジェクト実行委員会によるクラウドファンディング実施中。
ぜひご支援よろしくお願いします!
9/4(月)〜10/31(火)23:00
https://readyfor.jp/projects/oshibori-linkage
お問い合わせ
一般社団法人東京ビエンナーレ
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目12-5 長谷川ビル2F
info(at)tokyobiennale.jp
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