植物は、存在するもののなかで最も効率的な生産施設だろう。 空気中の二酸化炭素と地中の水分やミネラルを吸収し、太陽光のもとで酸素を大気中に放出し、グルコースとデンプンという食糧を生産する。植物がなければ地球上に生命は存在しない。私は木々や植物、森林を目にするとき、このシンプルな真実を思い浮かべるのが好きだ。しかし、自然界は私たち人間に占領されつつある。私はおしぼりを通して、食べ物を包んだり、盛り付けに利用したり、焼いたり蒸したりして風味を加えるために使われてきた植物の葉に対する敬意を表したい。プラスチックが大量に使用される以前から、私たちにはこうした風習があった。植物は多くのものを与えてくれるが、私たちはそれを当然のことのように思ってしまう。私のおしぼりは、竹、ココナッツ、バナナ、蓮の葉を使い、シンガポールのさまざまな文化を織りなす食べ物を包む。あなたはこれらを食べたことがあるだろうか?
シャーリー・ソー(Shirley Soh)
海外公募アーティスト / シンガポール
シャーリー・ソーの芸術活動は、触覚的な工芸の表現領域である陶芸から始まった。しかし、すぐに陶芸の根底にある地球や元素、物理や循環といった要素が、自身の関心を農業や食物や環境、ひいては持続可能性にまで拡げていることに気付く。けれども、外に意識を向けると同時に、内側にも目を向けなければいけないように、持続可能な個人のことを考えずに、持続可能な発展に取り組むことは困難になった。現在は、相互依存関係にある外的世界と内的世界をより調和させることに関心を抱く。特に自然界の樹木や薬用植物に惹かれ、循環的な再生の概念を通じて、破壊された自然の修復やリサイクルに取り組んでいる。
シャーリー・ソー(Shirley Soh)
海外公募アーティスト / シンガポール
シャーリー・ソーの芸術活動は、触覚的な工芸の表現領域である陶芸から始まった。しかし、すぐに陶芸の根底にある地球や元素、物理や循環といった要素が、自身の関心を農業や食物や環境、ひいては持続可能性にまで拡げていることに気付く。けれども、外に意識を向けると同時に、内側にも目を向けなければいけないように、持続可能な個人のことを考えずに、持続可能な発展に取り組むことは困難になった。現在は、相互依存関係にある外的世界と内的世界をより調和させることに関心を抱く。特に自然界の樹木や薬用植物に惹かれ、循環的な再生の概念を通じて、破壊された自然の修復やリサイクルに取り組んでいる。